連載ダイビングコラム
ダイビング器材で必要なものは?
皆さんにとってスキューバダイビングとはどんなイメージでしょうか?
『楽しそう』『キレイ』といったイメージが多いですが、
なかには、『いろんな物を身にまとって海に入る』というイメージも!!
その通り!!実は、スキューバダイビングではユニークな用品を沢山身に付け海に潜っていきます。
今回はその『ダイビング器材の種類』についてご紹介していきます。
【マスク】
ダイビング用品の中で、必要不可欠なのが「マスク」です。
これがあることによって水中での視覚を確保できます。
まずはうえの写真のような「2眼タイプ」
特徴はメガネのように『レンズに度を入れることが出来る事』です。
基本的に「コンタクトをしてのダイビング」は危険なので、おすすめしていません。
その為、目が悪い方はマイ器材のご購入をオススメします。
次にこの写真のような「1眼タイプ」
1眼タイプは区切りが無い為より広い視野で見れると、使用した感じ思います。
視力の良い方であれば、どちらでも自分の好みに合わせて選ぶことが出来ます。
マイ器材のメリットとしては
「(視力が悪い方であれば)自分の視力に合わせて作ることが出来る」
「(マスクのゴムの部分が馴染む為)フィット感が増し、マスクの中に頻繁に水が入ることが無い」
「一度調節したら、自分の頭、顔のサイズにベルトを調節しなくていい」ことです。
又、水中写真を撮る方には乱反射を防ぐことができ、フィンダ―もみやすい
ブラックシリコンのマスクもオススメです。
【スノーケル】
「水面での移動」「休憩時」「スキンダイビング」「ドルフィンスイム」の時などに使用します。
見た目はシンプルですが、「水が入りにくい機能」「排水しやすい機能」など、様々な工夫が施されています。
呼吸のしやすさは最も大切ですが、
マスクとのコーディネートを楽しむ方もいます。
【フィン】
脚力や経験にあったフィンを選びましょう。
スキューバダイビングでは通常より早く、力強くといった泳力は要求されませんが、
効率よく泳げ、身体にふたんをかけないあなたに合ったフィンがダイビングを簡単で楽しいものにしてくれるでしょう。
フィンには2タイプあります。
①オープンヒールタイプ/ストラップフィン(上記写真)
オープンヒールフィンはオープンヒールエリアとフットポケットがあります。
フィンは、通常は調整可能であるバネまたはストラップにより足に保持されているので、足の大きさの限られた範囲に適合します。
特にダイバーが岸から水の中に入る必要があり、足の保護を必要とする場合、ブーツの上から装着できるので便利です。
スーツの種類を選ばず、1年通して使用が出来るため、初心者のかたはオープンヒールタイプから持つことをお勧めします。
②フルフットフィン(上記写真)
フルフットフィンは、靴のようにフィットし、素足またはソフトネオプレンの靴下の上に着用されるように出来ています。
それらは時々 「スリッパ」フィンと呼ばれている。
大きいサイズを選択すると、フルフットフィンも厚いネオプレンのソックスや薄い底のブーツの上に着用することができます。
これらは、一般に表面水泳のために使用され、非調節可能なサイズにされています。
慣れてきたら夏場は特にフルフットタイプのが使いやすいと感じます。
【グローブ】
水中で手が冷えないための「保温」
岩などにつかまった時に怪我をしないための「保護」の為、必要です。
水温に応じて生地の厚さにバリエーションがあります。
グローブには夏用の「メッシュグローブ」、冬用の「ドライグローブ」の2種類あります。
スーツと同様、サイズや気温に適したものを選びましょう。
カメラダイバーの為の指先が動きやすいデザインのグローブも発売されています。
【ブーツ】
ダイビングの現場ではダイビング用品を装着したまま、岩場や滑りやすいボートの上を歩く場合があります。
そんな時に、しっかりしたブーツをはいていれば、踏ん張りがきいて、
思わぬ怪我を予防することが出来ます。
また、足の保温にも重要なものになります。
フルフットフィンにもはけるブーツや靴下などもあるので装着することをお勧めします。
【メッシュバック】
ダイビング用品一式を濡れたまま収納できる網状のバックです。
ボートダイビングの際にもこのメッシュバックに器材を入れ、バックごと持っていき、
器材をバラで持っていくことはほぼありません。
メッシュバックが無くても、ダイビング自体は楽しむ事は出来ますが、不便な思いをするでしょう。
ダイビング専用の丈夫なものを選びましょう。
又、写真のように同じメーカーでもカラーバリエーションは豊富です。
【スーツ】
体の保護と保温の為のスーツ。
保温機能に関しては特に、身体にフィットしていることが重要です。
既成サイズのスーツもありますが、自分のサイズに合ったスーツでないと、ストレスがかかったり、
寒さを感じやすい、又は水没してしまう場合も有る為、フルオーダーが基本的です。
スーツは自分のものを持っておくといいでしょう。
フルオーダーとなると色や柄も選ぶことが出来るため、自分だけの世界で1つのスーツが作れます。
①ウエットスーツ
夏用のスーツです。水着の上から着用します。
スーツと肌の間に入った水を自分の体温で温め温水にすることで保温しています。
日本では、6月~9月に着用します。
国内リゾート(沖縄)や海外リゾートでは、ほぼウエットスーツです。
②セミドライスーツ
防寒用ウェアとしてドライスーツと並んで注目されるのがセミドライスーツです。
セミドライスーツは量は少ないものの水は確実に内部に侵入する構造です。
入った水の流動性を抑えて、水ごと温めて保温します。
セミドライスーツは、ドライスーツというよりもウェットスーツの部類です。
地域や時期によって変わりますが、春、秋、冬場の水温は本当に冷たいです。
運動性はセミドライスーツやウェットスーツには劣りますが、
ドライスーツは圧倒的に温かく、体が濡れないため着替えも非常に楽です。
③ドライスーツ
冬用のスーツ。スエットやジャージの上から着用します。
水が入ってこない構造をしている為、自分のサイズであれば、ほぼ濡れず、
快適にダイビングを楽しむことが出来ます。
そのため寒さを感じず、1年中ダイビングをすることが出来ます。
日本でダイビングをする場合ほぼほぼドライスーツでのダイビングになります。
6月~9月を除く9ヶ月間はドライスーツの季節と言われています。
スーツだけでも3種類あります。
ご自身が活動するダイビングエリアによってスーツのタイプや生地の厚さなどを選びましょう。
日本でダイビングをされる場合「ウエットスーツ」「ドライスーツ」の2種類のスーツは必要になるでしょう。
【BCD】
浮力を調節する器材です。
メーカーにより操作ボタンの位置や数、操作方法も様々なので、ダイビングをするたびに違う機種を使っていると
操作になじめず、ダイビング中ずっと浮力調節と格闘し、悪戦苦闘なんてことも。
ダイビング上達や快適さを求める場合は自分の器材があると良いでしょう。
操作方法が変わらない事で安全性も深まります。
BCDジャケットにはサイズ調節ができず、繋がっている「ジャケットタイプ」
サイズ調節ができより身体に密着させることが出来る「ストラップタイプ」があります。
これだけ聞くとストラップタイプの方に魅力を感じるかもしれません。
ですが、ジャケットタイプは肩の所にも空気が入る為、全体に空気を身にまとうことが可能です。
その為、水面で仲間が浮上してくるのを待っている場面などでとても楽に待つことが出来るメリットもあります。
見た目もプロっぽく男性人気が高いのもジャケットタイプになります。
購入される際は、自分はどちらのがいいのかインストラクターに相談するといいかと思います。
【レギュレーター】
空気を吸うための器材です。
水中で呼吸する為、マウスピースのサイズが自分に合うことも重要です。
マウスピースが女性向けに小さく作られていることもあります。
又、マウスピースだけ変えることも可能です。
レギュレーター、オクトパス、ゲージは1つの器材としてセットになります。
【オクトパス】
一緒に潜っている人がエアー切れしてしまった時、自分のレギュレーターが一時的に機能しなくなってしまった時など
緊急時に使用するもう一つのレギュレーターです。
必ず装着する必要があります。
あまり使う機会は少ないですが、必須の器材です。
いざという時にスムーズに使えるように、操作方法や装着位置に慣れておきましょう。
【ゲージ】
タンクの空気量を示す「残圧計」
方位を知る為の「コンパス」が一体になった計器盤です。
現在はほぼ写真のような2連タイプが主流ですが、
3連タイプもあり、それには深度を示す「水深計」があります。
デザイン、各計器、レイアウトはメーカーによって多種多様なため、使い慣れていると良いでしょう。
【ダイブコンピューター】
スキューバダイビングには欠かせないのハイテク器材。
「最大水深」「潜水経過時間」「水温」などの情報を得られます。
1番大切なのが減圧停止。その時間や何mのところで停止するかを教えてくれるのもダイブコンピューターです。
深度を図っている為浮上スピードが速いと警告もしてくれる優れものです。
ダイブコンピューターがないと潜るのが不安になるほど重要な器材です。
以前は電池タイプのものが主流でしたが、現代はソーラーのものがほとんど。
大きさ、色、形、などのデザインや、機能、値段も様々です。
【まとめ】
楽しいダイビングの第一歩は『自分自身に良くフィットした器材』から始まります。
人間が水中世界に行き、楽しむ為には、いろいろな器材の力を借りなければいけません。
ダイビング器材は各々重要な役割を持ち、どれ一つとしておろそかにできません。
ひとつかけてしまってらダイビングは出来ないのです。
ですからダイビングは『器材のスポーツ』と言われるほど。
自分に合った器材を身に付けダイビングを楽しみましょう!!