連載ダイビングコラム

BSACとは?世界で最も歴史あるダイビング指導団体について徹底解説!

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ダイビングを始めるために、“ダイビングライセンス(Cカード)取得”を調べていくと、BSAC、PADI、NAUI、SSIなどを目にするかと思います。これがダイビング指導団体です。
「一体どこの団体でライセンスを取得したらいいの?」「評判が良い団体はどこ?」と迷われる方が多いかと思います。
今回は、数あるダイビング指導団体の中でも一番歴史があると言われている、代表的な『BSAC』についてご紹介します!

そのそも、スキューバダイビング指導団体とは?

国内にはCカード(Certification Card:通称 ダイビングライセンス)を発行しているダイビング教育機関がいくつかあり、それらは指導団体と呼ばれています。

国内では、BSACを含む、PADI、NAUI、SSIなどがあり、Cカードを発行するだけでなく、ダイバー向けプログラムの開発や、インストラクターの育成と管理も行っているのです。

現在「ダイビングインストラクター」と呼ばれる人たちは、この指導団体のどれかに所属しています。

Cカード協議会に加盟しているスキューバダイビング指導団体って?

日本では、Cカード協議会(正式名称「レジャーダイビング認定カード普及協議会」)があり、日本国内の主要なダイビング指導団体(Cカード発行組織)が加盟しています。
Cカード協議会は、Cカードを発行するための「最低指導規準の採択と普及」を目的とし、ランクごとの規準採択の普及に努めています。

Cカード協議会が採択している最低指導基準は、実質的な世界標準となっているアメリカRSTC(*1)基準に基づいて作成されたものであり、当協議会加盟社において指導基準を採択して発行されるCカードは、世界各地域で広く認知されています。

(引用元:Cカード協議会 http://www.c-card.org/

つまり、様々な指導団体が様々なランクのカードを発行されていますが、
Cカードを取得する人やダイバーを受け入れるダイビングショップが困惑しないように、初級のランクやその他いくつかのランクにおいて
Cカード協議会は、ダイビング指導団体が一定の規準をクリアしている事を認めている組織なのです。

わかりやすく言うと、Cカード協議会が加盟指導団体の発行している名称の異なるCカードのレベルを保証しているという事になり、Cカード協議会に加盟している指導団体のCカードであれば、世界のほとんどで通用します。

Cカード協議会加盟しているダイビング指導団体の一つ、『BSAC』についてご紹介します。

BSACとは?

BSAC(読み方:ビーエスエーシー)はダイビン指導団体です。“the British Sub-Aqua Club”の略で、1953年にイギリスのロンドンで設立され、ダイバー教育機関としては世界最古と言われています。
BSACの歴代の総裁は英国王室からも輩出され、英国王室との縁の深いダイビング指導団体です。

BSACは、世界で最も歴史と伝統のあるダイビングクラブです。スクーバダイビング指導団体として、Cカード(ダイビングライセンス)発行・ダイビングショップ(ダイブセンター)のご案内・インストラクターの指導と育成などを行っています。

(引用元:BSAC http://www.bsac.co.jp/
BSACについて

BSACは、ダイビング業界のパイオニアとして世界中で活躍する様々なダイバーを育成してきました。

また、減圧症(潜水病)研究で有名な学者であるダイバーが減圧症にかからない為の「ダイブテーブル」を開発したり、世界で初めて水中カメラでの撮影を行ったダイバーや、ダイビング器材(AQUA LUNG)の創立者なども名誉会員としてその名を連ねているダイビング指導団体なのです。

≪歴代英国王室輩出のBSAC総裁≫

1960年-1963年 初代BSAC総裁 フィリップ殿下(エジンバラ公)エリザベス女王の夫

1974年-2014年 前BSAC総裁 チャールズ皇太子(ウェールズ公)故ダイアナ妃の夫

2014年‐ 現BSAC総裁 ウィリアム王子(ケンブリッジ公)

【BSACの代表的な年表】

1953年 英国ロンドンで、ダイビングに興味を持つ同志によって創立。

1960年 初代総裁にフィリップ殿下が就任。

1955年 英国政府の諮問機関フィジカル・レクリエーション委員会からスポーツダイビングの公式団体として任命される。

1959年 スクーバ器材の生みの親であるフランスの海洋探検家ジャック・イヴ・クストー氏を名誉会長に迎える。

1974年 チャールズ皇太子が総裁に就任。

1987年 BSACダイバー教育を目的とするBSAC JAPANが設立。

2014年 ウィリアム王子が総裁に就任

BSAC JAPANとは?

BSAC JAPAN

BSAC JAPANは、1987年当初にマイカルグループ(2000年に破綻)によってイギリスよりBSACのダイバートレーニングを日本国内に導入するために設立されました。現在は日本国内大手4ダイビング指導団体の中の1つとなっています。

BSAC JAPANの基本理念

『水中での探検、科学、スポーツなどの活動普及を促進し、その安全普及にも貢献する』
BSACは、「Safety First(安全最優先)」を基本理念に掲げ、インストラクターの育成や教材の開発を行っています。そしてこの理念は世界中で活動している支部にも継承されているのです。

BSAC JAPANのプログラム

Cカード

英国の海は冷たく、とても厳しい環境です。その中で培われたBSACの基本理念を継承しつつ、BSAC JAPANでは、日本国内向けにアレンジしたプログラム開発を行い、ダイバーに対して提供しています。

海外で作成されたプログラムとは違い、日本にあった環境でのダイビング指導を行う事により、さらにダイバーの安全と技術向上をサポートします。

(引用元:BSAC http://www.bsac.co.jp/

国外で開発されたプログラムは、翻訳の過程で理解しづらい表現があり、海のトレーニングにおいても不要な部分と補足しなくてはいけない部分があるのです。

BSAC JAPANのプログラムは常に「ダイバーが解り易く安全にコースが受講できるように」という日本独自のきめ細やかさをモットーに教材の開発を行っています。

もちろん国際規準はクリアしているため、世界中でダイビングを楽しむ事が可能です。

BSAC JAPANの環境保全

BSAC JAPANの環境保全

BSACは環境保全に関しても深い関心を持って積極的に活動してきました。

特に近年ではプラスチックゴミの減少に貢献すべく、配布物からプラスチック包装を無くすといったキャンペーンを行っています。

日本国内では、海辺のゴミの回収と清掃、サンゴ礁保全活動などを支援してきました。

2018年度は『国際サンゴ礁年(IYOR2018)』という事もあり、『国際サンゴ礁年2018オフィシャルサポーター』として環境省から任命され、サンゴ礁保全に積極的に取り組んでいます。

まとめ

今回は、ダイビング指導団体『BSAC』についてご紹介しました。
ダイビング指導団体は数多く存在し、様々な特色があります。
その中でも、BSACは

世界で最も歴史と伝統のあるダイビング指導団体と言われています。

BSAC JAPANは、日本国内大手4ダイビング指導団体の中の1つとなっています。

国際規準をクリアしているため、世界中でダイビングを楽しめる事ができます。

ダイビング指導団体『BSAC』のご紹介いかがでしたでしょうか?
ダイビングという潜在的な危険性のある遊びの中で、『安全が最優先される』という理念を持って、インストラクターやダイバーの育成に取り組んでいるBSAC。
ダイビングという遊びの中には目をそむけてはいけない「危険性」があるため、すべての皆さまに楽しんで頂く事と同時に「安全」に帰って頂く事を重要視しています。

そのため、当店、埼玉県大宮のダイビングショップ「AQCIA DIVE HOUSE」では、数ある指導団体の中から『BSAC』を選んで推奨しています。

ダイビングに興味のある方はこちら
AQCIA DIVE HOUSE → https://aqcia-diving.jp/

ダイビングツアーに参加するには?
ダイビングショップ AQCIAではツアーを随時開催しています。→ https://aqcia-diving.jp/tour/

ダイビングライセンスを取得するには?
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